硬派な餓鬼岳

日時:2012年7月14日

メンバー:Tr田(単独)

記録:

 

餓鬼岳は「崖岳」から転じたとも聞く。ずっと気になっていた山であるが、背も高くないし派手さもないのでこれまで訪れたことがなかった。今回梅雨の合間に初めて登ったが、白い花崗岩の岩峰群と美しい花々を抱いた端正な山であった。

 

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前夜、今シーズン初のムーンライト信州号に乗り、穂高駅に5時前に到着。バスに乗るつもりであったが、男女3人の若者とタクシー相乗りで5時45分に中房温泉着。運転手さんによれば明け方は大降りだったそうだが、今はあがっている。中房温泉には、燕方面に向かう大勢の登山客。200人くらいはいるかも。駐車場も満車である。

f:id:teradaya:20120715175835j:image:w240 さわやか信州号で穂高駅へ                

f:id:teradaya:20120715175834j:image:w240E大王とS木先生なら間違いなくこちらについていくであろう。f:id:teradaya:20120715175833j:image:w240 

中房温泉から出発

 

f:id:teradaya:20120715175832j:image:w240 東沢の吊橋       f:id:teradaya:20120715175831j:image:w240  こういう渡渉が沢山       f:id:teradaya:20120715175830j:image:w240

S木さんかE大王であれば迷わず山ガールを追いかけてしまう状況であるが、硬派の私は一片の迷いもなく6:05 今にも降りそうな天気の下出発する。温泉敷地からつり橋を越えて東沢へ。ここのところの雨で増水している。渡渉を繰り返していく。途中から小雨。下草でびっしょりになる。沢沿いにどんどんいくが、前後に誰もいないが、1人か2人の新しい足跡があり、先行者がいるのが分かる。蒸し暑い中ぶよがまとわりつくのでモスキートネットを被って沢を詰め、ときどき花の写真を撮りながら、8:25に東沢乗越に到着。

 

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東沢乗越             

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新芽の季節

f:id:teradaya:20120715175824j:image:w360:left東沢岳

 

少し休み雨具の下を着て、稜線の熊笹の道をいく。途中、雨脚が強くなったのでTシャツの上に雨具の上着をはおる。眼前には白い花崗岩の岩々。この山群の特徴である。東沢の岩峰を越えていくと、花崗岩の岩峰が次々とでてくる。梯子等が整備されていて問題ないが、結構なアップダウンで時間はかかる。ケンビシの岩場も餓鬼小屋の方々によりよく整備されている。小川山を思わせる岩々だが、ルートはたぶんない。雨はあがり、少し風が出てきた。

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11:25赤い屋根の小さな餓鬼小屋に到着。初めて2人の人に会う。はるか昔高校生の頃、この小屋と山頂の写真を見て、いつか行ってみたいと思っていたが、ようやく来れて嬉しい。11:45山頂に向かう。ものの5分で到着。少し視界が開けて、ケンビシの稜線の片側にガスがかかっているのを眺める。唐沢岳は時間的に難しそうなので、餓鬼のコブまで往復することとし、山頂から緩やかな下りに入る。イワカガミの群落などある豊かな尾根。大きく下って登りかえしてコブに到着、展望もないので、すぐに折り返す。いつかは行きたい唐沢岳、そして餓鬼小屋にはぜひ泊まりたい。

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赤い屋根の餓鬼小屋と餓鬼岳     山頂にて w/ 片桐クレッター

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唐沢岳への稜線      先ほど辿ったケンビシの尾根

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餓鬼のコブからの帰路、餓鬼山頂を望む   イワカガミの群生

 

帰路は餓鬼岳を巻いて小屋に直接出て、大凪山への稜線に入る。百曲がりに差し掛かると黄色のミヤマキンバイ(?)が沢山ではなやかである。白沢ルートで登ってきた数パーティとすれ違う。きれいな山ガール達もいて、ますます華やか。どうやら東沢からの道の方が今はマイナールートのよう。どんどん下るも結構上り下りもあって、大凪山14:30。休んでいるとさらに数パーティ。燕への縦走か、結構大きな荷物の人が多い。白沢への下りはざら場も多く、一般道にしては結構大変。

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餓鬼岳は花の山でもある

 

徐々に疲れがでてくる。ここまでおにぎり5つを食べたのだが、それでもシャリバテ気味。立派な魚止の滝の下で、再度カロリーメートとブドウ糖で燃料補給して、足を引きずるようにとぼとぼと行く。途中、道を補修作業の方に挨拶をして、大きな高巻きや渡渉を繰り返していく。この道の維持はさぞ大変であろう。感謝。

いい加減嫌になったころ、16:30白沢堰堤入口の林道に到着。

f:id:teradaya:20120715185303j:image:w360 白いから白沢であろう。

 

ここから、信濃常盤の駅まではさらに2時間か。19:18の電車に乗らないと今日中に家に帰れないので、またもとぼとぼ歩く。大きな舗装道に沿って歩いていると、一台の車が止まり、先ほどの作業の方が声をかけてくれ、乗せていただくことに。6月の雨で白沢も東沢も渡渉用の木橋等が流され、またトラバース道も随分つけかえているそうだ。また、本日は紅葉の滝で滑落者があり先ほどまで救助だったとのこと。駅でお礼を行ってお別れし、無人駅の待合室で着替えや荷づくり。松本からあずさに乗って無事帰宅。

f:id:teradaya:20120715185302j:image:w360 信濃常盤駅から餓鬼岳



f:id:teradaya:20120715185307j:image:w360:left コマクサにも会えた

 

コースタイム

06:05 中房温泉 (1450m)

08:25 東沢乗越

11:25/45 餓鬼小屋

11:50/55 餓鬼岳(2647m)

12:45 餓鬼のコブ

13:15 餓鬼小屋

14:30 大凪山

16:30 白沢堰堤林道

17:10 車に拾ってもらう

17:20 信濃常盤駅

 

(メンバー)単独

(移動距離・登下降高度 by カシミール)総距離約21km 累積登行1650m、累積下降2400m

(地図)一般道につき省略

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