北の国から”シロクマのtokidoki通信”No.09【表大雪(愛山渓~黒岳)編】

【山行形態】 夏山 

【日  時】 2012年9月中旬 (日帰り)
【場  所】 北海道 大雪山 (愛山渓~黒岳) 

【内  容】

 天候が安定しない中、晴れ間を拾って、”表大雪の縦走(トムラウシ~旭岳)に続き、山小屋・トイレ事情と、登山道の荒廃・整備状況の把握として、表大雪の愛山渓~黒岳間を日帰りで行った。

 今回のコースとなる沼ノ平、裾合平などは、沼と湿原の草紅葉が有名で、その時期には多数の登山者が訪れる場所であるが、今年は紅葉の時期が一週間から十日遅れており、全体的に紅葉にはまだ少し早い様子で、静かな山となった。

 ※ 詳細・写真は”続きを読む”をクリック。  

 今回の区間の登山道は、湿原地帯を縫うように通る歩道であり、ぬかるみ、洗掘などが著しく、10年ほど前の試行的取り組みを含め、改善・整備がなされてきたルートとなる。降雨時、雪解け時などに水道となる登山道を、河川の理論と昔からの石組み等の手法を用いて整備する近自然工法などにも取り組まれている。 

 愛山渓温泉から一段上りきると沼ノ平に到着、沼縁を縫うように進みつつ高度を上げ、当麻乗越に到着。ここからは旭岳、裾合平が方向の展望が開ける。その後いったん下り沢を渡沢し対岸の平坦地に登りあげると、そこは裾合平の広い草原となる。春ならばさぞかしきれいであろうと思われる、一面チングルマの綿毛に覆われた静かな草原の中の木道をゆるゆると進み中岳の山腹にとりつく、斜面の中腹にある中岳温泉では登山者が、少し掘られた窪地にたまった温泉に足をつけ休息していた。ここから尾根通しにひと登りすると中岳分岐となるが、この間は未整備区間でガリーが進行していた。

草紅葉となった沼ノ平湿原 奥に少し頭を出しているのは山は旭岳
草紅葉となった沼ノ平湿原 奥に少し頭を出しているのは山は旭岳
奥に見えるのは、永山岳、当麻岳など
奥に見えるのは、永山岳、当麻岳など
沼ノ平湿原の一部
沼ノ平湿原の一部
沼ノ平湿原の一部と旭岳
沼ノ平湿原の一部と旭岳
裾合平の木道を進む。チングルマの大草原
裾合平の木道を進む。チングルマの大草原
お鉢の様子。登山道は縁を進む。お鉢の中は有毒ガス等があるとのこと。
お鉢の様子。登山道は縁を進む。お鉢の中は有毒ガス等があるとのこと。
お鉢を抜け黒岳に向かう。赤く紅葉しているのはウラシマツツジ
お鉢を抜け黒岳に向かう。赤く紅葉しているのはウラシマツツジ

 中岳分岐からは、お鉢に沿って、黒岳に向かうこととなる。途中、北鎮岳ピークを抑え早足で進むと黒岳石室に到着。ここには、おがくずを利用し屎尿を処理するバイオトイレが整備されている。動力がないので、使用した各自が自転車を利用したペダルをこぎ処理の手助けをするのが特徴。利用者は協力金として200円寄付することとされていた。

(このトイレは設置の際、一日の利用者の想定がなされ規模が決定されたが、設置後想定以上の利用者が集中し管理のためのおがくず交換などに予想以上の手間と費用が掛かっているようだ。これまでここでトイレをしていなかった人まできれいになったトイレでするようになったことで予想の利用人数を大幅に上回ったとのこと、想定の際に人の行動心理も織り込まないといけない 時代となったのか・・・難しい・・・。考えれば、増えた人はこれまで、どこで・・・どんなようにしていたのだろーか・・・それを考えるとこれはこれで・・よいのかもしれない。)

 

黒岳石室を過ぎると古くから現地の石を使って器用に整備された黒岳斜面の歩道を上り黒岳山頂へ。山頂には林野庁が設置した監視小屋があった。

後は一気に、急な坂を走りおり、黒岳登山リフト終点に到着。

 今回は、大雪山の麓となる愛山渓から登ったこともあり、本日の行程は概ね九時間弱であった。

 

 

黒岳石室(右)とバイオトイレ(左のログキャビン風施設)
黒岳石室(右)とバイオトイレ(左のログキャビン風施設)

【行程】

7:25愛山渓温泉 → 8:40沼ノ平分岐8:45 → 10:25当麻乗越10:35 → 11:05渡渉点→ 11:30裾合平 → 12:05中岳温泉12:15 → 12:55中岳分岐13:20 → 13:40中岳→ 13:53北鎮岳分岐 → 14:03北鎮岳14:15 → 14:20北鎮岳分岐14:23 → 15:13黒岳石室15:23 → 15:43黒岳 → 16:18黒岳ペアリフト駅(山頂)

  ※ ロープウェー山頂駅16:40発 乗車にて下山

 

※ 「北の国から”シロクマのtokidoki通信”」は、2012年7月に北海道に住むこととなったⅠ江が、会の皆さんに忘れられないよう北海道の山やスキー、自然の情報を不定期に発信しすることを目的に、”季節時々(tokidoki)の北海道の情報”を、”ときどき(tokidoki)”、載せていく”予定”のこのブログ上のバャーチャル(仮想)の通信です。 (2012年7月16日創刊)

【フォトギャラリー】

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    M森 (日曜日, 16 9月 2012 17:52)

    カミさんとクワウンナイ川登った際は、黒岳へ下山しました。当時はこのような設備も意識もほとんどなかったようです。自転車利用の撹拌、逆転するというのが面白いですね。普通、自転車の車輪はペダル踏んでも逆転しませんから。

  • #2

    shirokuma (火曜日, 18 9月 2012 21:43)

    コメントありがとうございます。
    いろいろ工夫している施設ですが、やはり、電気・水のない場所でのし尿の処理はなかなか難しい課題です。試行・(錯誤?)
    を繰り返し、改善していくしかないのでしょうか・・・・・。
     

東京スキー山岳会にご関心をお持ちいただいた方はどうぞお気軽にお問い合わせください。(⇒お問い合わせ

例会見学歓迎です!(日時はこちらをご参照)