北の国から”シロクマのtokidoki通信”No.11【表大雪(白銀台~高原温泉)編】

【山行形態】 夏山 

【日  時】 2012年9月下旬・10月初旬 (日帰り)
【場  所】 北海道 大雪山(銀線台~緑岳~高原温泉。高原温泉沼巡り) 

【内  容】

 このところ天候が安定せず、週間予報がくるくるかわる中、荒天の間をぬって、やっと本格的な紅葉を迎えた秋の表大雪に入った。大雪山は紅葉を目当とした登山客が多く訪れることから、例年九月中旬から下旬の間、紅葉スポットやそれらへの登山口となる”銀泉台”、”高原温泉”への道路は”マイカー規制”が実施される。今回は、マイカー規制期間中の表大雪の東部分の利用状況等の把握を行った。また、高原温泉地区には日を変えて二日後も入ったが、たった二日でこんなに変わるのかと思えるほど、山は一気に色づいていた。曇り空で写真写りはあまり良くないが、色鮮やかな大雪山の紅葉を目にしっかり焼付けた。 

 今週末にはいよいよ大雪山の山々に遅れていた雪が来るとのこと、九月初旬からはじめた一連の大雪山を巡る山行もこれで一区切りとなる。 まだまだ残る区間も多く、続きは来年に持ち越しとなるが、一ヶ月超の期間にしてはよく回れた・・かな!。

 ※ 詳細・写真は”続きを読む”をクリック。 

  毎年、九月中旬から下旬のマイカー規制の期間中(今年は一週間から十日ほど紅葉が遅れていたため、銀泉台区間の期間延長もあり、両区間とも9/30まで)は、銀泉台、高原温泉までは車は入れず、十数キロ手前の”レイクサイド”といわれる位置の駐車場に車を置きシャトルバスで入ることとなる。

マイカー規制と言うとなんとく不便な感じがするが、以外とこれは便利である。渋滞や駐車場待ちなどもせずとも良く、時間通りに目的地に入れることに加え、この地区については、シャトルバスを利用することにより、銀泉台~赤岳~緑岳~高原温泉という周回利用を、自ら車を回すことなしに行うことができる。今回も、レイクサイドから始発のシャトルバスに乗り銀泉台に降り立ち、そこから赤岳、緑岳経由で高原温泉に4時間半ほどで抜けた。あいにく天候は今ひとつで、山稜部はガスの中であったが、銀泉台からの登りのや緑岳の中腹からは、山麓・高原沼等の赤や黄色に色づき始めた山々見るとこができた。大雪山の場合色づく広葉樹とハイマツやトドマツなどの針葉樹のコントラストが特徴となる。天候が十分では無いにもかかわらずやはり紅葉時期は人気があるのか、緑岳山頂では、高原温泉から登ってきた登山者で賑わっていた。今回は天候不安もあり、白雲岳ピストンを省略したことから、高原温泉では少し時間の余裕ができたので、高原温泉地区にある”高原沼巡り”も行った。

 

 この高原沼巡りコースが通る高原温泉一帯は、ヒグマの生息地となっていることから、コースの出入りは管理されている。まずは「ヒグマ情報センター」でレクチャーを受けてから入ることとなる。コースへの出発は13時まで(朝は7時から)、最終は15時までにセンターまで戻ってこなければならない。沼巡りコースを一周すれば概ね3時間半~4時間かかるので、遅く入った場合は途中から引っ返すこととなる。(この判断は一番奥にある高原沼に13時、手前の大学沼に13時半までに到着する必要がある。)コースには職員か数カ所に張り付いておりクマの動きなどを監視ししているが、最終は職員がコースを回りすべての人が出たことを確認し閉鎖される。このように管理には大変な労力がかかっているが、比較的狭いこのエリアに春先など多い時期には十数頭のヒグマがいることがあるこの地域ならではの取り組みだ。レクチャーは、これまでどの当たりでヒグマ(痕跡を含む)が確認されているか、ヒグマに出会わないような行動の仕方(鈴などの利用、声)、出会ったときの行動の仕方(慌てて逃げない、ゆっくりと後すざりする。など)を、レクチャーしてくれる。今回は時間ぎりぎりだったので、馬力をかけて高原沼まで約一時間で駆け登り何とか一周することができた。紅葉は始まっていたが、まだ後一歩と行った感であった。(なお、この二日後、再び訪れた時は前日の冷え込みで一気に色づき、すばらしい紅葉であった。)

 ヒグマセンターの取り組みは、十五年以上前からなされておりもり、これまでヒグマによる人的事故は起きていない。現在でこそ、知床五湖で、ヒグマ対策としてのレクチャーの義務づけ、ガイド付きツアー(一部期間のみ)がなされているが、ヒグマの生息地での利用のあり方としては、きわめて先進的に取り組まれた地域であることは間違いない。多くの関係者の努力のたまものと思われる。

 

 天気予報によると今週末には、大雪山の山々は雪になるとのこと・・・・。

九月初旬、トムラウシ山から始まった大雪山・十勝連峰の山小屋、登山道等の状況把握もここで一区切りとなりそうだ、今回、一連の山行で、一応、いわゆる北大雪、表大雪、十勝連峰と概ね各山域の主要なルートは見ることができた。まだ、主稜線もところどころ切れ、完全に 繋がったわけではないし、ましてや、各地の登山口からの登・降ルートはまだまだトレースできていない。また、東大雪についてはまだ空白となっている。しかし、一ヶ月超の比較的短期間にしては、効率的に回れたのではないかとと思うところ。積み残しは、来年また、計画するとして、まずは今回得られた情報を基に、次の夏山シーズンが始まるまでにいろいろと考えてみたい。 

 

<参考>

○マイカー規制情報

http://www.town.kamikawa.hokkaido.jp/web3/PD_Cont.nsf/0/3CB621853B40DF2D49257A54008399BA?OpenDocument

○知床の取り組み

http://www.goko.go.jp/

 

【行程】

6:48銀泉台 → 8:36赤岳 →8:57白銀岳 → 9:35緑岳 → 11:35高原温泉 →11:55ヒグマ情報センター(高原温泉) → 12:55高原沼13:00 → 14:15ヒグマ情報センター(高原温泉)

<銀泉台~赤岳~緑岳~高原温泉>

真っ赤に色づいた稜線のウラシマツツジ
真っ赤に色づいた稜線のウラシマツツジ
緑岳方向から高原沼などを望む
緑岳方向から高原沼などを望む
紅葉したクロマメノキ
紅葉したクロマメノキ

<高原沼巡り コース>

沼巡り バショウ沼
沼巡り バショウ沼
 滝見沼
 滝見沼
緑沼の湖畔の紅葉
緑沼の湖畔の紅葉
えぞ沼
えぞ沼
式部沼
式部沼
大学沼から高原沼に続く歩道る時間切れで今日はここまで。ゲート管理のヒグマセンターの職員
大学沼から高原沼に続く歩道る時間切れで今日はここまで。ゲート管理のヒグマセンターの職員

<フォトギャラリー>

<今年トーレースできた大雪山のルート>

※このほかにGPSのログを取り損ねたが、白銀温泉から美瑛富士避難小屋までも、トレース済み。

 ところどころ、つながっていない場所もあるが、ほぼ全域についてカバーできた。残りは来年に持ち越しか?

※ 「北の国から”シロクマのtokidoki通信”」は、2012年7月に北海道に住むこととなったⅠ江が、会の皆さんに忘れられないよう北海道の山やスキー、自然の情報を不定期に発信しすることを目的に、”季節時々(tokidoki)の北海道の情報”を、”ときどき(tokidoki)”、載せていく”予定”のこのブログ上のバャーチャル(仮想)の通信です。 (2012年7月16日創刊)

コメントをお書きください

コメント: 2
  • #1

    M森 (土曜日, 06 10月 2012 05:51)

    ひと月程で、ずいぶん登りましたね~!。計画を立てて、空白山域を埋めていくのはなかなか楽しい作業ですね。

  • #2

    Sophia Fleitas (金曜日, 03 2月 2017 17:33)


    Hi there, yeah this post is really fastidious and I have learned lot of things from it on the topic of blogging. thanks.

東京スキー山岳会にご関心をお持ちいただいた方はどうぞお気軽にお問い合わせください。(⇒お問い合わせ

例会見学歓迎です!(日時はこちらをご参照)