北の国から”シロクマのtokidoki通信”No.12【雪シーズン到来】

キロロスキー場 リフトトップ
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 久しぶりの投稿です。メーリングリストで、TSMCの東京の皆さんが立山などで一足早く初滑りをされた様子を拝見しうらやましく感じていたところでした。

でも、北海道も、待ちに待った、雪シーズン到来です。

 前回報告したのは十月初旬。その後まもなく大雪の山々も雪に覆われるようになり、かといって、スキーにはまだ早いという、一番悩ましい時期で、初冬の低山の企画等への参加を予定していましたが、諸般の事情や天候などに阻まれ、山には縁が無く過ごしていました。この間、札幌近郊の小樽赤岩での岩トレやインドアクライミング(そちらにいるときはほぼ全く触れない分野でしたが・・・)等にぼちぼちと取り組むとともに、雪崩対策や冬山遭難対策の講演会を聞きに行くなど、冬に向け”力をためて?”おりました。十二月に入り雪の便りも頻繁になり、待ちに待った雪山に地元の山の会メンバーと入り始めました。時期的なこともあり、いまのところ、各種訓練山行がほとんどですが、 初滑りはしっかり済ましました。

 今年は札幌でも十一月末から本格的に降り始め、完全に融けることなくこのまま根雪になる気配です。当然山はこの時期としてはしっかり雪はついています。今年の冬シーズンは期待できそうです。

 ということで、気分も盛り上がってきたので久々の投稿となった次第です。以下簡単に最近の山行をご紹介します。                 (shirokuma こと I江)

① 12/1~2  冬山研修(上ホロ・三段山周辺)

② 12/8~9  冬山遭難対策研修(三段山周辺)

③ 12/15~16 山スキー研修(キロロスキー場周辺)  

 ※ 各山行の記載をご覧になる方は”続きを読む”クリックとください。

 

PS.十勝山系の三段山で16日に雪崩事故がありました。雪崩事故の現場は三段山に登る2段目の斜面のようです。ノーマルルート上で普通によく使う場所だけに結構ショックです。現在の北海道の状況としては、キロロでもそうでしたが、弱層もあり、また、最近は一回の積雪量も多いので、しばらくは注意が必要かもしれません。

 <雪崩ネットワークのレポート>

 http://nadare.jp/2012/12/121216.html 



① 冬山研修(上ホロ・三段山周辺)

【山行形態】 冬山登山 (訓練)

【日  時】 2012年12月1日(土)~2日(日)
【メンバー】 I江 + 地元山の会メンバー 計6名

※Lは地元山の会メンバー 山行計画書は地元の山の会へ提出しています。

【場  所】 北海道 十勝山系(上ホロ・三段山周辺) 

【概  要】

 こちらで参加している地元の山の会も初冬には、冬山訓練山行があり、一泊二日のテント泊で、十勝山系の上ホロ・三段山周辺に行ってきました。キックステップ、ピッケルストップなどの歩行訓練。ビーコン探索などの捜索・救助(コンパニオン・レスキュー)等に取り組みました。

 二日目は山スキーでおなじみの三段山に崖尾根側からアプローチしましたが、天候も今ひとつのこともあり、アイゼン歩行訓練をかねて稜線まで上がったところで終了し、下山しました。

 昨年はTSMCの冬山訓練山行で八ヶ岳に入りましたが、やはり、初冬の訓練は、雪山の基本をチェックし、思い出すには良い機会と思います。なお、今年は、靴は忘れずに持って行きました。(わかる人にはわかりますよね・・・)

② 冬山遭難対策研修(三段山周辺)

訓練です!生身の人間が包まれています。
訓練です!生身の人間が包まれています。

【山行形態】 冬山登山 (訓練)

【日  時】 2012年12月8日(土)~9日(日)

【メンバー】 I江  ※山行計画書は地元の山の会へ提出しています。

  +北海道山岳連盟遭難対策委員会メンバー及び研修参加者

【場  所】 北海道 十勝山系(三段山周辺) 

【概  要】

 北海道山岳連盟主催の「冬山遭難対策研修」への参加で、前週に引き続き、十勝山系での訓練山行です。宿泊はおなじみの吹き上げ温泉白銀荘で、二日かけての研修でした。

 内容は初日が、ビーコン探索、緊急避難用の雪洞づくり、座学(低体温症など)二日目は、実際の雪崩事故を想定しての、探索と救出・搬送訓練です。特に、搬出は、初めての体験でとても良い体験となりました。

 また、初日のビーコン探索で、ターゲット用のビーコンの置き方を縦向き、横向きなど変化させておいてあり、これを探索した時に、デジタルはほとんど差が無くうまく探せたが、アナログのビーコンはケースによって大きな差がついた。掘り出し後自分たちのビーコンを固定し、ターゲットの向きを変えて受信の変化を見たが、アナログビーコンでは、少し向きを変えただけで、一気に受信感度が落ちるなど不安定であった。少なくとも探索については、やはりデジタルのビーコンが数段能力が高いものと実感した。

③ 山スキー研修(キロロスキー場周辺)

【山行形態】 山スキー 

【日  時】 2012年12月15日(土)~16日(日)
【メンバー】 I江 + 地元山の会メンバー計6名 

 ※Lは地元山の会メンバー 山行計画書は地元山の会へ提出しています。

【場  所】 北海道 札幌近郊(キロロスキー場周辺) 

【概  要】

 地元山の会の初冬の定番訓練山行の一つ山スキー研修会で、札幌近郊のキロロスキー場のバックカントリーに入りました。泊まりは、”ひみつ”場所でのテント泊です。

 キロロ スキー場はもうしっかり雪があり、全面滑走可能です。初日はリフトを二本乗り継ぎ、山稜部に上がり北斜面のバックカントリーに入りました。スキー場の裏山ではありますがすてきな場所でした。(例のDVDの撮影にも使われた場所だそうです。)

 当会会友のA元さんの案内で斜面に到着。ピットチェックをすると、30cmと60cmのところに弱層が見られたことから、一番おいしそうな急な斜面はあきらめ、少し斜度を落としエントリー。でも雪はしっかりと粉雪で股まで入ります。皆久々の感覚に大喜び、短いながらもしっかりと楽しみ、初滑りは終了。後は登り返しスキー場のコースをたどりスキー場の駐車場に戻った。

次の日は、スキー場の横をかすめながら、最初からバックカントリーに。2時間ほどラッセルで標高差600mほど登り、標高1100m付近から滑走に入った。ピットチェックではやはり弱層があるので、ボトムには滑り込まず、樹林を絡めるように滑る。雪質はばっちり、腰パウ状態で思い思いに滑走を楽しみ、最後は緩やかな林を抜け、スキー場に戻った。初滑りとしてはなかなかの、パウダー体験で満足の二日間となった。

  

新雪・深雪・パウダー・・・・
新雪・深雪・パウダー・・・・
TSMC会友 A元さん
TSMC会友 A元さん

12/15~16 山スキー研修(キロロスキー場周辺)

※「北の国から”シロクマのtokidoki通信”」は、2012年7月に北海道に住むこととなったⅠ江が、会の皆さんに忘れられないよう北海道の山やスキー、自然の情報を不定期に発信しすることを目的に、”季節時々(tokidoki)の北海道の情報”を、”ときどき(tokidoki)”、載せていく”予定”のこのブログ上のバャーチャル(仮想)の通信です。 (2012年7月16日創刊)

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コメント: 1
  • #1

    S佐藤 (水曜日, 23 1月 2013 11:30)

    先日はありがとうございました。30年ぐらい毎年北海道には通っているのですが、冬の北海道は初めてでした。しかし一回で冬にはまりました。これからは出来るだけ通うつもりですので、スキー、アイスともよろしくお願いいたします。

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