北の国から”シロクマのtokidoki通信”No.15【羊蹄山登頂・滑降】

羊蹄山山頂最高標高点(1898m) 
羊蹄山山頂最高標高点(1898m) 

【山行形態】 山スキー

【日  時】 2013年1月12日(土)~1月14日(月)

【場  所】 北海道 羊蹄山 

【メンバー】 L:A元(当会会友)他会メンバー、I江 計7名(一部のみの参加を含む)        ※  計画書は他会にて提出

 

【行動概要】

 冬期の羊蹄山山頂に天候の合間をみて登頂しようとの計画で、羊蹄山山麓にある会の山小屋ベースに三連休を利用して望んだ。登頂班のリーダーは経験豊富な本会会友のA元さん、その他登頂は目指さないメンバーを含め7人のチームとなった。

 初日は高曇り時々雪の天気で、二日目も高曇り後雪で、天候は安定せず山小屋の裏山に当たる羊蹄山(京極コース)などで、林間のパウダースキーを楽しんだ。

 三日目は朝起きると羊蹄山山頂が小屋からしっかり見える。天候は晴天・微風、絶好の登山日和。高気圧が北海道上空に乗り午後ある程度の時間まで天候が安定しそうとの予測の下、予定通り京極コースから羊蹄山山頂アタックすることとした。

 6時間35分まだ暗い中ヘッドランプを付けて山小屋を出発。二日前の夜から降る雪で初日に付けたトレースも消えているのでは心配されたことから、山頂を目指さない他のメンバーも早起きしてラッセルサポートとして協力してくれた。

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メンバー全員交代で1250m付近付近まで上がり、ここからA元、I江の山頂アタック班は二人で進む。途中雪が堅くなったことから1550m付近でスキーをデポし、アイゼン・ピッケルで山頂を目指した。(雪面の堅さもあるが、京極コースは、高標高地点でもダケカンバの灌木が出ており、スキーは使いにくい状況であった。)12時45分に羊蹄山山頂最高地点(1898mm)に到達。ここまで山小屋出発から6時間10分であった。山頂からはニセコアンヌプリ、洞爺湖、尻別岳、無意根山、余市岳などすばらしい景色を堪能することができた。(この日は、天候が良かったことから、真狩コース等他のルートからも登山者が上がっていた。喜茂別コースは外輪まで雪がつながっておりスキーで外輪まで上がってきていたトレースがあった。)しばらく山頂で食事・休憩をとり、13時に降り始める。登りに打ったデポ旗を回収しつつ慎重にスキーデポ地点まで戻り、準備を整え滑走に移った。最初は沢沿いに行くが風にもまれた細かな雪で重くなかなか良い滑りにならない。暫く降りた後尾根に戻り堅い急斜面を進むとだんだん雪が良くなってきた。後は滑り降りるだけ。ここからは気持ちよくと思うものの、疲れたからだにはアタック用の重めの荷物を背負ってのスキーはなかなかままならず(I江はこれに加えデポ旗があり、木の枝に引っかかりる)、二人とも結構苦労しながら高度を下げる。麓まで滑り降り振り返ると大きな羊蹄山がみえる。あそこから来たんだと思うとうれしさがわいてくる。14時50分小屋に到着。小屋ではスープ・コーヒーと用意してありありがたかった。みんなの顔を見てほっとするとどっと疲れが出てきた。天候は最期までもち羊蹄山山頂が下山時までくっきりと見えていた。
 昨年のTr田リーダーの元で望んだ当会でのニセコ・羊蹄山ツアーの折りは喜茂別からスキーでのシール登高で外輪まで上がりパウダー滑降を楽しんだが、今回は喜茂別コースからの挑戦となった。今回は天候もよく時間もあったことから羊蹄山山頂最高地点まで到達できた。
今回登頂は、経験豊富なA元さんという強い味方と他の参加メンバー協力の下、初期の目的を達することができた。皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。                                

                                 

【行程】

1/12(土)

札幌発 → 10:00 山小屋11:30 → 13:55 (1200m付近)14:15 → 15:10山小屋着

1/13(日)

山小屋8:45 → 11:50(1250m)12:05 → 13:15山小屋着

1/14(月)

山小屋6:35 → 9:30(1350m付近 サポート班と分かれる。)9:45 → 10:55(1550mスキーデポ地点)11:05 → 12:45(羊蹄山山頂最高標高地点 1898m)13:00 → 13:45(1550mスキーデポ地点)14:00 → 14:50山小屋

○細めの板で、上下動をうまく使い深雪を滑るA元さん

※ GPSのメモリー不足により、帰りのログが途中で切れている。
※ GPSのメモリー不足により、帰りのログが途中で切れている。

※「北の国から”シロクマのtokidoki通信”」は、2012年7月に北海道に住むこととなったⅠ江が、会の皆さんに忘れられないよう北海道の山やスキー、自然の情報を不定期に発信しすることを目的に、”季節時々(tokidoki)の北海道の情報”を、”ときどき(tokidoki)”、載せていく”予定”のこのブログ上のバャーチャル(仮想)の通信です。 (2012年7月16日創刊)

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コメント: 2
  • #1

    K下です (木曜日, 17 1月 2013 00:22)

    白クマさん 明けましておめでとうございます。
    北海道に渡ってますます精力的活動しているようですね!
    私も過去二回、厳冬期の羊蹄山山頂を踏みましたが、幸運にも2回とも好天に恵まれ、雄大な景色を堪能できました。この時期の羊蹄山は、本当に厳しいですよね。これからも体に気を付けて、北海道の山を楽しんでください。シロクマ通信楽しみにしていますよ!

  • #2

    shirokuma (木曜日, 17 1月 2013 07:31)

    ありがとうございます。
    二回とも登頂ですか、やはりK下さんは、強運の持ち主ですね。
    当方、昨年は、関東にいるときには取り組んでいなかった、沢やクライミングの練習などいろいろやってみましたが、やはり、雪が降るとお尻がもぞもぞします。やって本格的に山に入れるようになりうれしくてたまりません。
    ただ昨年末の富良野岳で目の詰まった重い雪のラッセルをしていたら、腰が痛くなり現在だましだましです。やはり年かなと思いつつ体をいたわりながら楽しみたいと思います。

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