北の国から”シロクマのtokidoki通信”No.26【花の浮島”礼文島”】

”あつもん”です。よろしく!!
”あつもん”です。よろしく!!

 雪のシーズンもほぼ終わりましたので、山スキー以外の話題を一つ。

昨年夏にも一度報告した、北海道北の端の海上にあり"花の浮島"と呼ばれる礼文島のお話です。

毎年六月始めになると礼文島の”レブンアツモリソウ”の話題をテレビ等で目にしますが、今年は約一週間ほど遅れて6月10日前後に開花のピークを迎えたようです。また、桃岩歩道や礼文林道などの丘陵部では、通常高地で生育する花々が標高200m以下の低地にもかかわらず咲きほこります。礼文島の花のシーズンは8月初めまで続き、まだまだ楽しめます。

なお、どうしても山のピークに登らなければ気が済まないという方には、島の中央部にレブン(礼文)の名を持つ礼文岳(490m)がありますのでご安心ください。

 話は変わって、島に渡ると港などいたるところで目につくのが、トップの写真の”あつもん”です。名前からわかるようにレブンアツモリソウのキャラクターですが、レブンアツモリソウそのものが、丸あるく、柔らかな色合いを持つことから、まさに生来の”ゆるきゃら”です。かわいがってください。

 また、前に紹介した島内の環境保全活動に使われる「礼文島リボンプロジェクト」のピンバッチは、今年は”レブンコザクラ”です。もし、来島の機会がありましたら是非ご協力ください。

 

※ 続いて、花の写真を掲載しています。”続きを読む”をクリックください。

"あつもん"と比べてみてください。(鉄府群生地のレブンアツモリソウ)
"あつもん"と比べてみてください。(鉄府群生地のレブンアツモリソウ)
白い色目の個体。花色は、クリーム色と白色がある。(鉄府群生地のレブンアツモリソウ)
白い色目の個体。花色は、クリーム色と白色がある。(鉄府群生地のレブンアツモリソウ)
大きな株になるには時間がかかる。(鉄府群生地のレブンアツモリソウ)かる
大きな株になるには時間がかかる。(鉄府群生地のレブンアツモリソウ)かる

【礼文島リボンプロジェクト】

一定金額以上(1000円)寄付をするとバッチをもらえる。

バッチは毎年変わり、

第一段”レブンアツモリソウ”

第二段”レブンウスユキソウ”

今回は第三段”レブンコザクラ”

香深港や桃岩展望台、鉄府レブンアツモリソウ群生地などで、募金を募っている。

監視活動などの環境保全やトイレや看板など歩道整備に使われるとのこと。

【遊歩道】

礼文島では、南部、北部、中央部それぞれ地形、標高、斜面の向きなどの違いで、それぞれ植物の様子が変わる。礼文島には手軽に楽しめる歩道があるので、それぞれ楽しむとおもしろしい。礼文町がなかなか良いパンフレットを作っている。港の観光案内所や旅館などで入手できる。

桃岩コース海側のお花畑
桃岩コース海側のお花畑
オダマキ、ハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲが見られる。
オダマキ、ハクサンチドリ、ミヤマキンポウゲが見られる。
礼文林道コース沿いのお花畑
礼文林道コース沿いのお花畑
オダマキ、ミヤマハタザオなどが咲きほこる。
オダマキ、ミヤマハタザオなどが咲きほこる。
礼文林道コース(砂礫地の植物)沿いの植物
礼文林道コース(砂礫地の植物)沿いの植物

【”レブン”の付く植物】

”レブンアツモリソウ”のほかにも、”レブン”の名を持つ植物がいくつかあります。

レブンコザクラ
レブンコザクラ
レブンキンバイ
レブンキンバイ
レブンウスユキソウ
レブンウスユキソウ
レブンハナシノブ(カラフトハナシノブ)
レブンハナシノブ(カラフトハナシノブ)

※「北の国から”シロクマのtokidoki通信”」は、2012年7月に北海道に住むこととなったⅠ江が、会の皆さんに忘れられないよう北海道の山やスキー、自然の情報を不定期に発信しすることを目的に、”季節時々(tokidoki)の北海道の情報”を、”ときどき(tokidoki)”、載せていく”予定”のこのブログ上のバャーチャル(仮想)の通信です。 (2012年7月16日創刊)

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