北の国から”シロクマのtokidoki通信”No.27【樽前山の "タルマエソウ"】

【山行形態】 ハイキング

【日  時】 2013年6月29日(土)

【場  所】 北海道  樽前山・風不死岳 支笏エリア

【メンバー】 I江 単独   ※ 計画書は他会にて提出

【天  候】 晴れ

【行動概要】

 前回に引き続きに花の話題です。しばし、お付き合いください。

 北海道の春は、例年にない残雪の影響ですこし遅れていたが、ここにきて季節はあっという間に追いつき、高山も含めて山々で多くの花が見られるようになった。

そこで今回は”タルマエソウ(標準和名:イワブクロ)”という山の名のついた植物もある樽前山に花を見に行ってきた。

樽前山は支笏湖や千歳・苫小牧などの山麓から見た時プリンのような形に見える溶岩ドームを持つ特徴的な形の山で、現在でも活動をしている活火山だ。(近くは、1981年に小噴火をしている。現在は、外輪までは入れるが、中央の火口原、溶岩ドームは立ち入りが禁止されている。)また、札幌、千歳、苫小牧など都市からのアプローチもよく花の時期などには人気で、朝7時半には樽前ヒュッテ前七合目の駐車場はいっぱいになるとの話もあり、今回は頑張って早めに札幌を出て、併せて少し欲張って風不死岳も含めた周回計画とした。

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 朝4時45分札幌を出発、6時前には七合目駐車場に着いた。まだ、車の数も少なく余裕で駐車できた。来る途中支笏湖当たりからガスとなり、七合目駐車場付近も全くのガスの中だ。慌てる必要も無いのでゆっくり準備をして、6時20分出発。 
 ガスの中、静かな登山道を進むが、樽前山の山腹に広がるたおやかな斜面にはイソツツジ、マルバシモツケなどの白い花が、斜面全体にもこもことそこかしこに咲いている。暫くしてお目当てのタルマエソウなども出始める。もう少し登ると樽前山からの登山道と合流、いよいよ風不死岳の登りかかる。途中一部鎖のある急斜面も出るが、基本的に気持ちの良い登りやすい斜面で、道ばたの植物などを楽しみなから進むと雲の上に出て展望が開けた。風不死岳((1102m)の山頂に到着。ここまで2時間5分であった。山頂からは一面の雲海の中に島のように浮かぶ、恵庭岳、羊蹄山などがが見える。なかなかの絶景だ。振り返り樽前山方向を見るが、わずかに中央溶岩ドームの頭が見える程度だ。ガスが晴れるかと、一時間近く山頂でゆっくりしたがあまり状況が変わらないので、樽前山に向けて移動することとした。樽前山外輪に向かう道に合流すると、下から上がってきたひとや東山方向から降りてくるひとで結構賑わっている。再びタルマエソウなども出てくるので花を楽しみながら進むと、だんだんガスも晴れ、樽前山の溶岩ドームが見えだした。東山に着く頃には、ガスも完全にとれ、大きく広がる火口原とその中に飛び出した溶岩ドームの威容が見られた。なかなかの迫力だ。東山で景色を眺めながらゆっくり昼食を取り、そのあと駐車場に向けて降り始めた。丁度正面に先ほど登った風不死岳、そして麓に広がる樹海と支笏湖が見え、すばらしい景色を楽しむことが出来た。山腹に斜めに着けられた登山道をどんどん下ると出発地点の駐車場に到着。お目当てのタルマエソウはまだ少し早かったようでつぼみ株が多かったのは少し残念でしたが、近くで見ることもでき、楽しい山歩きであった。樽前山は子供連れやいわゆる山ガールらしき人たちも多く見られた。風不死岳も含め、手軽で親しみやすいなかなか良い山だと思う。 また、秋の紅葉の時期にまた来て見たい。

【行  程】

4:45札幌→5:55七合目駐車場(963m)6:20→7:08(880mピーク下分岐)7:48(963m)7:58→8:25風不死岳山頂(1102m)9:10→10:05(880mピーク下分岐)→10:55東山(1020m)11:10→11:45七合目駐車場(963m)12:00
 

【フォトギャラリー】

※「北の国から”シロクマのtokidoki通信”」は、2012年7月に北海道に住むこととなったⅠ江が、会の皆さんに忘れられないよう北海道の山やスキー、自然の情報を不定期に発信しすることを目的に、”季節時々(tokidoki)の北海道の情報”を、”ときどき(tokidoki)”、載せていく”予定”のこのブログ上のバャーチャル(仮想)の通信です。 (2012年7月16日創刊)

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