北の国から”シロクマのtokidoki通信”No.39【雪洞で行こう!!ニセコ連山縦走】

チセヌプリの肩から登る朝日
チセヌプリの肩から登る朝日

【山行形態】 冬山 山スキー

【日  時】 2014年3月22日(土)~3月23日(日)

【場  所】 北海道 ニセコ山系(ニトヌプリ~目国内)

【メンバー】 L:I江、SL:A元(会友)その他会メンバー2名  計4名  

      ※ 計画書は他会にて提出

【天  候】 3/21曇り時々晴れまたは雪 3/22曇り時々雪のち晴れ

【行動概要】

北海道もここにきてずいぶん春おしくなってきたので、連休を利用してニセコ連山の縦走を計画した。ガイドツアーなどでは「ニセコオートルート」などと称し峠下の温泉宿を活用したツアーを4月前半時期に出しているが、今回は雪洞で泊まることも一つの目的として計画した。当初はニセコアンヌプリから目国内岳までを計画したが、連休初日21日が荒天だったので、ニセコアンヌプリ、イワオヌプリを省略し、五色温泉から入りニトヌプリから入り目国内岳までの山中一泊雪洞泊で縦走することができた。

 22、23日とも天候は不安定で、ガスが出たり、小雪が降ったりしたが、初日のチセヌプリ、シャクナゲ岳の周辺や、2日目の目国内岳の下りなどでは晴れ間も見え、ニセコらしい変化に富む山頂群の素晴らして景色を楽しむことができた。雪洞は、経験者からの聞き取りなどから目星を付けておいたとおり、シャクナゲ沼の東側にできたたおやかな雪庇下に掘ることができた。約一時間半で、入り口通路と前室(ザック等荷物置き場)及び幅1.5m奥行き2.0mの居室を掘ることができ、4人にしては少し狭めであったがそれなりに快適な夜を過ごすことができた。(なお、夜に雪洞内にキツネが入り込み、ザック等を引きずり出され食料などを食い散らかされたのは余分であったが、忘れがたい雪洞泊となった。)ニセコ連山は、300m~500m程度の標高を上り下りしながら縦走することができ、その変化に富み、特徴的な景色はなかなかのものである。

今回は前後を省略した形での連山縦走であったが、中身の濃い充実したよき山行となった。北海道に来て以来、いくつか立てた目標の一つがニセコ連山雪洞縦走だったので、また一つ目標をクリアーすることができた。

 ただ今回は日程の関係で一部省略したことは心残りであり、ぜひいつか、ニセコアンヌプリから、雷電を通り日本海まで抜けてみたいものだ(もしくはその逆)。今回のように雪洞を利用してもよいし、ガイドツアーのように峠下の温泉宿を活用し軽量に行くのも面白いかもしれない。また、新たな目標ができた・・・お楽しみは尽きない。

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【行程】

3/22 4:00起床 京極山荘5:40→6:50新見温泉7:00→7:40五色温泉除雪終点7:55→8:00五色温泉→8:30(870mコル)8:35→9:40ニト手前コル(995m)9:50→10:00ニト北峰→10:45峠(832m)11:45→12:20チセヌプリ12:30→13:55シャクナゲ岳手前コル(881m)→13:20シャクナゲ沼東側コル下(雪洞泊)※雪洞作成13:35~15:15

3/23 2:30起床(キツネ騒ぎ)シャクナゲ沼東側コル下(雪洞泊地)6:20→7:50白樺岳8:00→8:15新見峠(747m)8:40→9:30前目国内・目国内コル(900m)9:40→10:40目国内(1202m)11:05→11:15(905m)11:35→12:00沢ボトム(740m付近)12:10→12:20林道12:25→12:30新見温泉  ※五色温泉除雪終了点で車回収し、湯元温泉で入浴後札幌へ

【GPSログ】

【フォトギャラリー】

<3/22>

峠からチセヌプリの大きな斜面を登る
峠からチセヌプリの大きな斜面を登る
シャクナゲ岳、ビーナスの丘
シャクナゲ岳、ビーナスの丘

<3/23>

チセヌプリの肩から朝日が昇る
チセヌプリの肩から朝日が昇る
ニセコアンヌプリ、イワオヌプリニトヌプリ、チセヌプリ、シャクナゲ岳・・そして・・目国内
ニセコアンヌプリ、イワオヌプリニトヌプリ、チセヌプリ、シャクナゲ岳・・そして・・目国内
チセヌプリ、シャクナゲ岳
チセヌプリ、シャクナゲ岳
ニトヌプリ~チセヌプリ
ニトヌプリ~チセヌプリ
ニトヌプリ~目国内
ニトヌプリ~目国内
帰り道、昨年一年こだわって登った羊蹄山もきれいに見えてた。
帰り道、昨年一年こだわって登った羊蹄山もきれいに見えてた。

「北の国から”シロクマのtokidoki通信”(2012年7月16日創刊)」は、2012年7月に北海道に住むこととなったⅠ江が、会の皆さんに忘れられないよう北海道の山やスキー、自然の情報をにこのブログをお借りし発信してきたところであるが、三月でI江は北海道の地を離れ、また関東エリアに戻ることとなったことから、今回の”39”号を一応の区切りとしたいと思います。これまで1年9か月の間お付き合いいただいた皆さんに”39号にちなみ・・・サンキュウ”とお礼を申し上げ「北の国から”シロクマのtokidoki通信”」を閉じたいと思います。皆様、ありがとうございました。 (shirokumaことI江)

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コメント: 1
  • #1

    M森 (日曜日, 30 3月 2014 19:04)

    shirokumaさんおかえりなさい。雪の砂漠、キタキツネ、赤布を持っての山行、最終回も北海道の魅力を楽しませていただきました。今度、北海道長期山行するときは声かけてください。実力不足かもしれませんが・・・

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