谷川岳雪訓 2015/4/11,12

【山行形態】山スキー

【日時】2015/4/11,12

【場所】谷川岳

【メンバー】M森、T橋、T石、A部、T田、H根(4/12)

【行動内容】

4/11(土) 曇り

10:45

スキー場先の天神尾根の西側斜面に雪洞を作る。

北大出身のT橋講師の指導の下、先ず、斜面を削って安全に作業できるフラットなスペース「プラットホーム」を作る。

講師はしっかりピッケルでセルフビレイを取っている。

11:00

次に人の背丈ほどの長さで、かがんで通れる程度の「出入口トンネル」を水平に掘り進む。このトンネルを、ある程度長くすることで、雪洞の天井の厚みを確保し、天井落下の危険を少なくすることがポイントと説明された。

雪洞作りの傍ら、A部さんがトイレ用の立派なカマクラを作る。

13:43

「出入口トンネル」が出来たら、内部を掘り進む。先ず上方向にスペースを広げ、かがまず、楽な姿勢で作業できるようにする。次に、左右に掘り進め、二人が入って作業できるようにする。

 二人で同時に掘り進めるようになると、作業がはかどる。スノーソ―で三角柱を切出すように切り込みを入れていくのがコツ。慣れてくると大きなブロックを切出すのが楽しくなる。

15:00

四時間強程度でほぼ完成。最後は床をフラットに仕上げたり、壁面に収納スペースを掘りこんだり、天井を滑らかにしたり、普段は体験できない「土建的作業」に皆、かなりのめり込んでいた。

ローソクの明かりも加わり、なかなか良い雰囲気の中、夕飯を作る。T石さん用意の野菜、肉たっぷりの鍋。

夜寝る際は、「出入り口トンネルの外側」をブロックで塞ぐ。トンネルの内側で塞ぐと、ブロックの外側に雪が吹き込んで、閉じ込められる恐れがあるとのこと。夜中にトイレに行きたくなったらどうするか?外へトイレには行かないのである・・・?

4/12(日) 快晴

7:03

気温の低い早朝、雪洞下の斜面でアイゼン、ピッケルを使っての歩行訓練。ピッケルバンドは手首に通すものと、肩掛け式がある。前者の方がシンプルで、絡まったりしないが、持ち代える場合には、落とさないように注意が必要。

 簡単な斜面だが、慣れ、不慣れがはっきり出てしまう。

一旦、天神平スキー場のゲレンデトップまで戻り、新入会員のH根さんと合流の後、谷川岳山頂へ向かう。昨日天気が良くなかった分、大勢の登山者で賑わっていた。避難小屋付近にスキーを脱ぐ急斜面があるが、今回は雪の付きが割と良く、降りやすかった。それでも、スキーを落としている他の登山者がいた。

11:07

写真を撮るのに順番待ちの谷川岳山頂。万太郎谷に面した斜面は例年より雪が少ないように見えた。

T石さんの滑り。雪質は良かった。

13:17

雪洞上まで戻ったところで、ビーコン訓練。M森が2月に妙高の雪崩セーフティーキャンプで習った方式を説明。二組に分かれて行ったが、いずれも数分以内に、プローブで埋めたビーコンの上に敷いた板をヒットした。

この後、天神平スキー場へ戻り、田尻沢を滑降。コースが狭く、ちょっと滑りにくい感じだった。

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