日本オ-トル-ト(20150429-0504)

【山行形態】 山スキー

【日  時】 2015年4月29日(水)-5月4日 

【場  所】 北アルプス 立山~槍ヶ岳~上高地 

 

【メンバー】 A部(幹)(L)N野(SL)計  2名  

【天  候】 4/29-5/3快晴 5/4 雨-曇り-雨 

【行動概要】4/28(火)23:00新宿(さわやか信州号5573便)

      4/29(水) 扇沢7:30 ~ 室堂9:50 ~ 一ノ乗越12:00 ~ 龍王岳13:10 ~ ザラ峠16:20 ~ 五色ガ原山荘17:30 ツエルト泊

4/30(木) 五色ケ原山荘7:00 ~ 越中沢岳10:40 ~ スゴ乗越 ~ スゴ小屋16:10 ツエルト泊

5/1(金) スゴ小屋7:10 ~ 北薬師岳11:40 ~ 薬師岳13:35 ~ 薬師峠 ~ 太郎平小屋16:10泊

5/ 2(土) 太郎平小屋5:45 ~ 北ノ股岳7:45 ~ 黒部五郎岳11:15 ~黒部五郎小屋13:30~ 三俣蓮華岳17:00 ~ 双六小屋付近18:30(2555m)ツエルト泊

5/ 3(日) 双六小屋付近6:20(2555m) ~ 樅沢岳9:10 ~ 千丈乗越14:20  ~  槍ヶ岳山荘16:10 ~  槍沢ロッジ18:10

5/ 4(月) 槍沢ロッジ 7:20~ 上高地14:30

4月29日:天気快晴、新宿(28日23:00発)夜行バスは室堂に予定よりやや早く到着する。例年より雪は少ない。不要荷物をホテル立山より東京に送る。スキーケース、ブ-ツケース、靴、等である。今回の山行は軽量化かなり重要となるため、準備を進めてきた。そのため、山行が始まる前に不要な荷物は室堂から送る様にした。東京までは1000円で送れる。室堂(9:50)より一ノ越に向かうが寝不足で体が重い。シールを付けたまま2450mまで滑ることにするが少し滑り過ぎたようだ。しかし高度計では2550mであった。龍王岳をトラバースし鬼岳の夏道にでる。ここより板を背負て歩く。すぐに板を履きトラバースにてトレースが付いていた獅子岳が確認できた。かなり垂直な登りとなる、獅子岳に登りザラ峠の下りとなりかなり下り2348mの鞍部に出る。遥か向こうに五色ヶ原が見える。ここですでに15:15になっていた。ここは、地形的に3段になっている。右の方より詰めて登ることにした。最後の3段目を登った時に16:30になっていた。結局五色ヶ原に到着したのは17:30になっていた。直ぐにツエルトを張り、飯を作り寝ることにした。A部さんも寝不足で疲れている様だ。A部さんの食事は自作の乾燥野菜。乾燥の麩にお湯を注ぎアルファ米が中心である。この日の行動時間は、7時間30分であった。

4月30日:天気快晴、五色ヶ原に人はいないと思っていたが、朝、小屋番の人に会うことができた。GWの時期にこんなに雪が少ないのは初めてだと話していた。西側にある樹林帯が見えたことはないとい言っていた。五色ヶ原を7:00に出発し、向かうスゴ小屋に向かう。鳶山を越えてこの時点で槍は確認できない。越中沢岳10:35雪が少なくほとんどがスキーを担いでの登りが多く、体の力を吸い取られる様に疲れる。スゴ乗越より太陽の光で反射して眩しくスゴ小屋の屋根が確認できる。しかしここから急斜面の登りが口を開けてあざ笑う様にこちらを見ている。途中シールで登れる所もあり、最後は少々急であるが、意地でシールで登り切ってしまった。スゴ小屋に16:10になっていた。

5月1日:天気快晴、スゴ小屋7:10を出発し、クトーとシールにて間山(8:40)へ向う比較的緩い斜面を登り、北薬師岳(11:40)に出る。アイゼンに切り替えて、岩稜帯の登りを繰り返し、ようやく薬師岳山頂(13:35)に出る事ができた。ここまでほとんど人に会うことはなく山頂にて行動食を取り休んでいると、比較的若い単独の山スキ-ヤ-が後から登ってきた。4/30に入山し、昨晩は越中沢岳にツエルト泊したそうだ。薬師岳より慰霊塔が見える。慰霊塔まで40分ぐらいかかった。ここより今回初めての滑降モードに切り替える。薬師平へと滑り出す、遥か向こうに太郎平小屋が確認できた。3日目にしてようやく滑る事ができた。太郎平小屋(16:10)に着き安堵に浸る。荷物をまとめ小屋の前でビールにて幹杯をする。フランス人12~15人が五色から一気に到着(17:45)した。朝4:00出発だそうた。大変である。驚いた。

5月2日:天気快晴、太郎平小屋を6:45に出発してダダ広い緩やかな登りでクトー、シールにて北ノ俣岳に向かう途中テント泊をしているパーティーもいた。北ノ俣岳(7:45)より滑降に切り替える。トラバース気味に行き、黒部五郎岳の急登りの手前の鞍部まで行き、途中までシールで登り、最後の200mは板を担いで野口五郎岳山頂(11:45)に着いた。山頂にはわれわれの他に4人ほどいた。山頂より100~150mより下がり黒部五郎のカールへ滑り込む。雪の状態を確認しあまり良くないので70~80m下りドロップポイントを探す。黒部五郎岳のカールは素晴しく良い。4日間の中で、一番よい滑りができた。黒部五郎小屋(13:55)に着き三俣蓮華岳の尾根に向かう。しかし、三俣山荘経由の尾根で行くとかなりの時間がかかり、すりばち状(カルデラ地形)になっている地形の弱点を見ながら行くことにした。一見傾斜が急になり、行けそうもないよう見えるが地形の傾斜の緩やかな所を切ってトレースがある。おそらくフランスチームのガイドがつけていたと思われる。三俣蓮華山頂の少し手前(2780m)付近の尾根に出ることができた。三俣蓮華岳山頂(17:05)になっていた。双六小屋はぎりぎり見えないが3番目のピーク越えで行けるところまで行くとにした。トラーバス気味に行き最後のピークと思われた。ピークの先に新たな尾根2つあり、この時点(2555m)で18:30になっていた。これ以上の行動はやめツエルトを張るポイントを探すことにした。50m下がった場所に夏道があって平地になっており、そこに張ることにした。19:00時を過ぎていた。この日は12時間行動であった。

5月3日:天気快晴、 双六小屋付近(2555m)6:20出発して双六小屋(7:50)に着き昨日無理せずに(2555m)にてツエルト泊したことは正解であった。(2555m)より90分もかかり最後の登りはかなり急登になっていた。双六小屋を8:20に出発し最後西鎌尾根に取り掛かる。スキーを担ぎ槍の肩の小屋まではツボ足となる。樅沢岳(9:10)ナイフリッジで最初はアイゼンなしで行けるかと思ったが20~30m行き、やはり危険のため引き返しアイゼンを付けることにした。慎重に下る。千丈乗越(14:30)ここまで来ると槍もかなり大きく見える。飛騨沢から上がってくる人か見える。風は思ったより強くはない。槍は射程範囲内になったと確信した。いよいよ最後の急登となる。岩がもろい雪と岩のミックス状態である。慎重に登る。肩の小屋(16:10)思ったより時間がかかった。結局簡易ハーネス(120mmシュリンゲ)、ザイルは使用しなかった。小屋の周辺は賑わっていた。明日5/4は天気が崩れる予報と太郎平小屋の人に聞いていたので槍沢を降りることにした。肩の小屋(16:50)下からまだかなりの人が登ってくる。体は疲れているが快適に滑る事ができ一気に馬場平まで来てしまった。槍沢ロッジ18:10となっていた。徳沢までは止めて槍沢ロッジに泊まることにした。約12時間行動であった。

5月4日:天気雨のち曇りー雨、 槍沢ロッジを7:20に出発する。雪は少なく板を担ぎ歩く。横尾は沢山の人で賑わっていた。上高地から新宿までのバスの予約することにした。残り少ないが予約が取れた。ラッキーであった。徳沢園に着き雪はほとんどない。小梨平で学生のころにお風呂に入ったことを思い出し、小梨平でお風呂に入ることにした。7日ぶりの風呂である。山行の疲れがとれ安堵に浸る。昼に生姜焼きとビールで幹杯をする。本当に長い山行であった。A部さんお疲れ様でした。                                                今回の山行のポイントは軽量化にあり、可能な限り装備食糧を検討し軽量化をした。また完走できたのは天気が5日間快晴であったことが最大の要因であったと思います。                                             【報告N野】

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コメント: 2
  • #1

    M森 (木曜日, 21 5月 2015 00:51)

    好天に恵まれたことと、そのチャンスを逃さない様、装備の軽量化と、連日遅くまで行動できる体力を備えたことが成功につながったのでしょうね。

  • #2

    Tammi Scheuermann (金曜日, 03 2月 2017 20:45)


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