八ケ岳全山縦走

7月25日(水)から2日(土)までの4日間をかけて八ヶ岳全山の縦走を行った。参加者は(L)H野、A部、S崎の老年3人組。

725日水(曇り)700のあずさ1号にて小淵沢へ。小淵沢から観音平はタクシー。観音平9:45発、編笠山山頂2525m1315着。山頂の眺望良し。青年小屋を過ぎ、権現小屋に荷物を置き権現往復後キレット小屋着1700。水源はすでに枯れていたが雨水のオーバーフローを無料で提供してくれたので煮沸使用した。宿泊者はないようだ。テントは550/人。ビール700円(写真は編笠山山頂から最終目標蓼科山を望む)

 

 

 

 

726日木(晴れ)

 

530出発。赤岳には745着。山頂は大賑わい。横岳、硫黄岳を過ぎ振り返ると荒々しい硫黄の火口壁が目に入る。夏沢峠への下りから根石岳、天狗岳付近はコマクサ保護区で大群落を形成している。中山峠を過ぎ、高見石小屋から白駒池に下る。1700白駒池キャンプ地着。テント800/人+トイレ代100/人。ビールは570円と安い。トイレは水洗できれい。

 

地元産のオーガニックワイン1800円はなかなか。(写真は赤岳へのはしご場)

 

 

727日金(晴れ)

 

550出発。麦草峠、茶臼山を過ぎ、縞枯山の縞枯れ現象を確認。雨池山を越すあたりより安山岩の累々たる岩石帯に入り、三つ岳、北横岳、大岳と断続的な岩石帯で神経を使う。

 

1440双子池着。双子池は最近5mも増水したとのこと。飲料水は池の水を使う。特に問題なし。但し、洗い物は池でするようにとの説明がありちょっと疑問。ヒュッテ宿泊者はなく雌池テント場にも2張りだけで至って静か。テント800/人、ビール350ml500円。よく冷えていた。(写真は縞枯山の縞枯現象)

 

 

728日土(風雨)

 

テントに当たる雨の音で起きる。早々に撤収して大河原峠に向かう。駐車場に2台車が停まっているだけで静か。この辺から風も強まり、台風の前兆が明らか。将軍平の小屋の軒下で休んでいたら小屋番がこの天気で行くなら自己責任で、とのこと。山はいつでも自己責任。

 

直線的な岩石帯の急登を続けること25分ほどで風雨が荒れ狂う蓼科山山頂に到着。記念写真もそこそこに累々たる岩石帯の下りを続け1020にビーナスラインの蓼科山登山口に到着。女ノ神ヒュッテは閉まっていたので軒先でバスを待つこと1時間、乗ったバスはなんと横谷峡入口行!石臼台別荘地で北八ケ岳ロープウェーからのバスに乗り換え茅野駅へ。

 

駅に荷物を置いてタクシーで近くの日帰り温泉に行き4日間の汗と垢を拭う。さっぱりして駅に戻り蕎麦屋で乾杯、帰途に就いた。

 

北八は針葉樹林帯をてくてく歩く、というイメージを持っていたのだがさにあらず、累々たる岩石帯の大岩を渡り歩くところが多く、しかも登山路が直線的な急坂の連続でなかなかのタフコースだということを思い知った。一歩足を踏み外せば大怪我間違いなしなのでヘルメットは必携だろう。しかし南八の賑わいに比べれば至って静かで味わい深い夏山縦走を楽しめた。総距離42.1㎞、累計高度登り5,583m、累計高度下り5,439m。(写真は風雨の蓼科山山頂)

 

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