四ッ岳北面(乗鞍高原~平湯温泉)

山域・山名:北アルプス南部 四ッ岳

 (乗鞍高原~位ヶ原~桔梗ヶ原~

 四ツ岳~平湯温泉)
日程:1/12(土)~14(月)
形態:山スキー(縦走)
メンバー:M森(L),A部M(SL),I出,

 I松(記)
行程:
【1/12(土)】ゲレンデトップ1030発~1300切通し位ヶ原分岐~1400位ヶ原山荘上部(標高2,370m付近)※ツェルト設営1500~位ヶ原台地末端往復~1600幕場着
【13(日)】幕場0700発〜0830大黒岳東面(H2,550m付近)〜1100乗鞍スカイラインヘアピンカーブ(H2,600m)〜1220四ッ岳1250〜1450北東側尾根上H2,500m付近〜1520北西側H2,450付近〜1620四ッ岳尾根H2,260m付近着※ビバーク
【14(月)】BP0650発〜0920無名沢左岸(H1,800m付近※SB)〜1100無名沢左岸(H1,660m付近※徒渉)〜1230大滝川右俣左岸(H1,550m付近※徒渉)〜1310同左岸尾根(H1,580m付近)〜1415平湯温泉(R158)着

行動概要:
【1/11(土)】 曇時々晴,夕方小雪 気温-2℃(4時)
切り通し位ヶ原山荘分岐より赤布に導かれて、山荘上部標高2,370m付近にツェルト2張設営。
スキー場最上部リフトの運行待ち等による時間の経過もあり、位ヶ原台地末端まで登り往路を滑走。乾いたパウダーを堪能。
食糧計画はツェルト毎。味の保証のありそうなAチーム(A部さん,I出さん)チームに比べ、Bチーム(M森さん,I松)は不安の残る展開。夕餉のメニューは、夫々マッシュポテト(クラムチャウダー風味),野菜たっぷりビーフン(焼き・蒸しバージョン)、(根菜の疎らな)ポトフ,ホウレン草とベーコンのソテー,菜飯。Bチームは出来栄え点でも、やたらとしょっぱいソテーに、かなり硬めのご飯と低空飛行・・・。

【12(日)】 快晴 気温-15℃(6時30分) 風微弱
朝食は、夫々ラーメン、餅入り雑炊を腹に収め、当初予定の富士見・大黒間コルへの直登ルートから、大黒岳東面の傾斜の緩い標高2,500m付近を桔梗ヶ原にトラバースするサブルートに変更。
早朝の森林限界以上の雪面は堅く、特に大黒岳の北側は風にも磨かれ氷化した部分もあり、通過に時間を要した。桔梗ヶ原からは、眼前に拡がる穂高の鋭峰に暫し釘付け。やがて乗鞍スカイラインに到り、徐々に存在感を増す四ッ岳南側からは、アイゼンを付けてスキーを担ぐ。一転南斜面は雪も緩み、ハイマツ帯などではズボッ・ガボッと足をとられ、なかなかの苦行。漸く辿り付いた四ッ岳山頂では、遮るもののない360度の大展望を満喫する。雪をたっぷりと戴いた中央アルプスの山並みが一際印象的。
いよいよ待望の滑走と思いきや、暖冬・寡雪の影響か、ルートとなる北面を見渡しても、森林限界上部では露岩、下部ではブッシュに覆われていて滑走ルートが思い描けない。北北東に伸びる尾根沿いに下降しながらエントリー地点を探る。適所を見い出せないまま時間もかなり経過し、本日中の下山は微妙な状況となったため、ビバークも視野に入れ、行動を継続。標高2,400m付近で尾根を離れ、ピックを刺しながらのバックステップを交えて、北西側の尾根上にトラバース。
再びスキーが使える状況となり、見通しの利かない樹林の中を、西側に軌道修正しつつ高度を下げる。ルートと思しき四ッ岳ノ尾根上標高2,270m付近でビバークと決する。
昨日同様ツェルトを張り、Aチームは朝の残りのラーメンと非常食のアルファ米、Bチームは高級魚肉ソーセージ入りコンソメスープと残りの行動食等で腹を満たす。

【13日(月)】 快晴 気温-20℃(6時30分) 略無風
大滝川右俣の徒渉ポイントに向けて出発。雪質も良く斜度も適度でツアースキーらしくなってきたと思ったのも束の間で、結構複雑な地形もあり、二度程小沢の横断を強いられる。ブッシュの疎らで滑り易そうなルートに引きずられる形で進路が外れたり、倒木で小沢が堰止められ地図に表記されない池や沢の存在もあり、都度ルート工作や、スキーの脱着、対岸の登り返しなどで、この日もかなりの時間を要した。
それでも昼には、予定していた右俣の徒渉点に到達し、徒渉後、対岸の尾根をシール登高し、略先が見えた。その後、平湯からの登りのトレースとも合流し、大いに安堵した。
トレースに沿って下り、下山予定の平湯R158に一日遅れで到達。一投足のバスターミナルから、丁度来合わせた松本行のバスに駆け乗り、新島々で車を回収し帰京した。

今回は、三年越しのルートを辿ることができ、感慨深いものがありました。

一方で、下山までに三日を要するなど、寡雪の下での稜線越えスキー縦走となったこともあり、下降路確保の難しさを実感した山行となりました。

また、ルートファインディングや、藪スキーへの対応、スピーディーな進行を可能とするルート判断・行動体力といった行動技術に加え、生活技術面でも高所での炊飯等多くの課題を感じた山行ともなりました。

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