室堂周辺、御山谷のスキー

期間:4月20日(火)~24日(土)
山域:立山
メンバー:T本(CL),H野(SL)、H瀬、T田〈清)、T田(敏)(会員外)
概要:20日(火)岳峰ヒュッテ泊。21日(水)扇沢より室堂。浄土山、室堂山を滑る。室堂山荘泊。22日(木)国見岳、山崎カール滑降。室堂山荘泊。23日(金)一ノ越~御山谷~ロッジくろよん~黒部湖駅。岳峰ヒュッテ泊。24日帰宅。連日の好天下、納得できる山スキーを楽しめた。特に御山谷は滑りは素晴らしかったがダムからロッジくろよんまでは厳しかった。

421日(水)快晴

 

 

扇沢の無料駐車場は流石に満杯とまでは言えないがそれでも各地からの車で8割方埋めっている。8時のバスで室堂に向かう。快晴の室堂は登山客、観光客が多く、スキー客は意外に少ない。室堂山荘に荷物を置き、一ノ越への途中から浄土山に登る。気温が高く、雪もさほど固くない。13時前に山頂着、五色から薬師、槍の稜線が光っている。数年前の連休、広瀬さんと辿った日本オートルートだ。山頂から30分ほどで室堂に下り、続いて室堂山に登る。快適な滑降で室堂山荘着は15時過ぎ。風呂、宴会のあと結構な夕食をいただき、ちょっぴり飲みなおして21時には就寝。

4月22日(木)快晴

 

窓から今日予定していた奥大日岳を覗くと手前のピークからの滑りはあまり良くなさそうなのに比べ、国見岳には素晴らしいシュプールが刻まれており、アプローチの良さも考えて国見岳を目指す。1時間20分ほどで山頂に到着、記念撮影のあと室堂に向けて滑走開始、あっという間に室堂に滑り込む。一旦室堂山荘に戻り外のベンチでランチを済ました後、一ノ越を目指して登り、途中から山崎カールへのトラバースに入る。斜面からの雪崩に注意し、少し下部をトラバースして山崎カールを目指す。間もなくローソク岩が見え、それを目指して登り、カールの底の平坦になったところで一服、滑降に入る。室堂山荘への登り返しを覚悟して称名川まで滑る予定だったが徐々に室堂側に滑り、ブル道に滑り込んで1430今日の行動を終了した。

423日(金)快晴

前日に富山県山岳救助隊のオフィスで御山谷の状況を確認したところ、3日前のヘリ観察で1600m付近から水流が出ているが今が絶好のコンディションとの情報、ダムまで滑るべく出発する。920一ノ越に到着、御山谷を覗くとのっぺりした雪面がどこまでも続いている。

御山谷は2年前の夏に遡行した広大に開けた谷であり、期待が膨らむ。2700mの一ノ越から1400mの黒部ダムまで1300mの大滑降を開始。順調に高度を下げ、1500mあたりで水流が現れたのでスノーブリッジを使って早めに左岸に移る。このままダムに行けると思いきや間もなく岸壁で進路を絶たれる。再度右岸に渡り、ダムの直前でちょっと危なげな渡渉を敢行、左岸に渡って登山道らしきところを辿る。しかし、道は全く不明瞭で、間もなくダムに沿った急峻なヤブで進路を絶たれ、急傾斜の雪壁のところで安全を期してロープを使用、すっかり時間を使ってしまった。ロッジくろよんの屋根が見えて一安心、あとは見え隠れする舗装道路を辿って1530に黒部湖駅に到着した。シニア組にはとってははかなりハードな一日となったがそれだけに久々に感じる充実感も一入だった。入浴、買い物のあと岳峰ヒュッテに帰着したのは18時近かったが宴会はかなりの盛り上がりを見せた。

424日(薄曇り)

小屋掃除のあとT田夫妻は富山へ、我々は東京に向けてそれぞれ岳峰ヒュッテを後にした。新型コロナで気を使いながらの行動ではあったが天候に恵まれた充実の4日間だった。

 

 

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