2026/03/07 イグルー製作訓練

山域:谷川連峰ヤカイ沢左岸台地

期日:37(※小雪のち曇ときどき晴

メンバー:M(L)I()

概略:火打峠P 0920発~1000ヤカイ沢台地(イグルー

 製作訓練)15501610 火打峠

 

『昨年、製作回数を重ねる毎に出来映えが悪くなり、杜撰な底面拡張工事による全損壊事案の発生もあって、先の見えない底なしの深い沼に嵌まったかに見えるイグルー建造。パウダー適期も過ぎた三月上旬、今年こそは何とか実用レベルに近づけるための糸口を見出したいとの思いを胸に、製作訓練に臨みました。』

降雨予報もあり、駐車車輌は週末としては少なめ。舗装路を歩き除雪終了地点でスキーを装着していると、早くも上部より滑走してきたグループと行き交う。登りで遭遇した極厚モナカに下りが思いやられ、途中下山されたとの由。

昇温による融雪もあり、林道敷橋上の積雪は6070cm程度。ヤカイ沢に沿って緩やかに登った送電線下(標高1,100m付近)を本日の建設現場に選定。プローブで積雪を計測すると先刻略同様の70cm程度。空模様も、時折薄日が差す穴掘り日和。

訓練にあたり、省力化・効率化と空間確保の両立を主眼に、具体的には、

1)雪面からの掘り下げは2段にとどめる

2)出入口は極力深く掘り下げない

3)底面は三人が足を伸ばして横になれる2m×1.5mを確保

の三つの作業・行動目標を設定。このうち、3)に関しては、当初から円ではなく最終底面を想定した長方形の外周にブロックを積むことも検討したが、屋根掛けの難しさを考慮して従前からのφ1.5m真円方式を踏襲し、主に長辺方向に雪面以下を拡張することとした。

製作目標時間を1時間強としたが、実際は限りなく2時間寄りの1時間50分を要して漸く1基目を完工。効率面をはじめとして反省点も多かったが、製作過程で得られた以下の知見は今後に活かせるノウハウとなりそう。

・積雪70cm程度でも製作可能なことが確認できた

・下部2段は内部より大きめのブロックを切出し積上げる(今回は雪を踏固めた)

・出入口は鳥居型とし上部横桁は幅60cm以上が適当(掘下げ不要,内外の出入り可能)

・底面拡張は主に長辺方向とすることの有効性が確認できた

イグルー内で竣工祝いと反省会を兼ねた大休止でエネルギー補給の後、2基目に着工。整地作業や出入口の位置決めなどの段取り改善で工期短縮を目論むが、略前回同様の時間を要して何とか完成に漕ぎ着ける有様・・・。

今回の伏兵は、3段目以降の嵩上げ・内部せり出しと、詰めの屋根掛け。排雪作業との兼ね合いから、掘り拡げた雪の積上げに固執し過ぎたきらいがあり、開口部を閉じるための大きなブロックや雪片が得られず、最終工程の屋根掛け作業に手間取った。3段目以降は、雪質等から内部調達が難しい場合、外部からの搬入に切替える対応も必要。その際、大胆なせり出しの前段として、土台となる不安定なブロックの補強作業も不可欠。雪面付近の柔らかい雪はブロック同士の接合剤として有用なため、外から併せて搬入し、切出した雪片を一人が支え他のメンバーが補強を行う方式が有効と思われた。

 この辺りの状況判断や作業の連携は、今後の課題に・・・。

『未だ沼からの脱出には.程遠いものの、仄かに光の見えた(気がする)訓練となりました。半日の重労働の疲れを癒やすべく、旧街道沿いの共同浴場で温まった後、帰路につきました。』

東京スキー山岳会にご関心をお持ちいただいた方はどうぞお気軽にお問い合わせください。(⇒お問い合わせ

例会見学歓迎です!(日時はこちらをご参照)